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抗ガン剤・放射線治療の副作用について

◆放射線治療の副作用

放射線治療を行うと照射する部位により様々な副作用がみられます。以下に部位ごとの副作用をまとめました。
まず、照射する部位の皮膚ですが、日焼けのように赤くなったり黒ずんだりし、それに伴いかゆみや痛みを感じる事もあります。症状が強い場合には潰瘍化することもあります。いずれも放射線治療が終了すれば回復していきますが、治療前の皮膚と比べて濃く残る事もあります。

この日焼けは表面の皮膚だけでなく、体内の粘膜でも起こります。頚部への照射ではのどや食道が日焼けを起こすため、痛みを感じ、食べ物や飲み物がのどを通らなくなる事もあります。腹部の場合は腸管が日焼けし、吐き気や下痢が起こります。
次に照射する部位が頭部の場合、はじめは脳がむくむため、頭痛や吐き気が起こる事があります。また、毛根の細胞が死んでしまうため、脱毛が起こります。頭部以外でも同じく照射した部位の体毛は脱毛が起こりますが、治療後数ヶ月経過するとほとんどの方は再び生えてきます。

次に血液への影響ですが、放射線治療により背骨や骨盤骨の広い範囲に照射されると、骨髄細胞が死んで、白血球や血小板の数が少なくなります。白血球が減少すると細菌やウィルスなどの病原体から自分の体を守る事ができなくなり、熱が出たりします。血小板や赤血球が減少すると、貧血や出血傾向といった症状もみられます。

いずれも治療終了すれば次第に回復していきますが、同じ部位に何度も放射線治療を行えば後遺症の危険性が増します。

◆抗がん剤の副作用

抗がん剤治療において必ずついてまわるのが副作用です。抗がん剤はがん細胞だけを殺すわけでなく、分裂の速い細胞に働くように開発されているために、正常な細胞にまで影響を及ぼしてしまいます。体内には血液細胞、口腔粘膜、胃腸粘膜、毛根の細胞など、がん細胞よりも分裂の速い細胞があり、そのため大量の抗がん剤を使うとこれらの正常細胞がダメージを受けやすく、脱毛をはじめとする副作用が現れます。その他、多く見られる副作用に悪心、嘔吐、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害などがあります。
抗がん剤は種類もどんどん増えています。現在使われている抗がん剤の多くは様々な副作用を持っていますが、中にはほとんど副作用のない薬もあります。また、同じ病気の種類であっても効果には個人差があり、副作用にもそれは同じです。副作用が強く出た人の方が効果があるといった事もありません。

また副作用を軽減させるための支持治療というものがあります。例えば、カテーテルを使ってガンのできている部位に直接抗がん剤を送り込む方法だと、全身的な副作用は軽くする事ができます。薬を用いる支持療法の例では、ダウノルビシンという抗がん剤を用いると、かつてはすべての患者さんが嘔吐していましたが、現在では、制吐剤を前もって投与することで、嘔吐する患者さんはほとんどいなくなっています。白血球増殖因子(G‐CSFとM‐CSF)は抗がん剤の副作用で白血球数が低下した場合に使われる薬です。白血球数が大幅に低下すると、感染症に対して弱くなるため、抗がん剤治療を中止しなければなりませんが、白血球増殖因子を使えばこうした事態を避けることができます。

しかし、こういった支持療法が発達していても、抗がん剤による正常細胞に対する影響が無くなった訳ではないので注意が必要です。

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